イベント・講習会
“幽霊”が生きる組織の作りかた
- 開催日
- 2022年3月26(SAT) 13:00 - 18:00
- 内容
- 皆藤章先生をゲストにお迎えし、今後の臨床現場における“幽霊”の生き場所について心理臨床学、医療人類学の視点から語り合います。
そして今回は、日本古来の芸能において最も歴史が古く、幽霊との関わりが主題として多く登場する能楽の世界から、青木健一先生をお呼びしました。
“幽霊”という主題と関わりあう「敦盛」という能曲を、実際にパフォーマンスしていただきます。
三人による対談も予定しています。
病院に現れる“幽霊”の話を聞いた経験はありませんか?
私は、さまざまな現場で、何の因果か、臨床心理室の立ち上げを任されることが多くありました。今で
は、少し大きめの精神科診療所の副院長という立場から、組織運営に携わり、一方で自らのオフィスでの
臨床に励んでいます。組織運営というマクロから、一人ひとりのクライエントや患者と関わるというミクロな
活動へという往復活動を続けているうちに、ふと病院に現れる“幽霊”の話を、とんと聞かなくなったなと思
うことがありました。
ではなぜ病院という施設では、幽霊が現れやすい(かった)のでしょう?
私の一つの答えは、それは人の命と関わるから、だと考えています。今や、その幽霊が現れなくなった
のはなぜなのか?心理臨床において幽霊とは何なのか?、こうした幽霊が闊歩するような現場、組織こそ
が心理臨床が豊かな場所ではないか?という問いを掲げたいと思います。特に精神医療における“幽
霊”という視点を中心にして、心理臨床のミクロな営みから、マクロな組織臨床を語ってみたいと思ってい
ます。
講師:坂井 新
【3/10追記】感染対策を施すことによって現地開催が可能になりました。
このセミナーは過去2回、ZOOM開催しました、第1回『医療現場に棲む“幽霊”たち(1/29)』、第2回『“幽霊”が息づく精神医療現場の作り方~臨床心理室を中心に~2/19)に続くイベントとして構想されてきました。コロナ禍において感染者も再増大し、一時は開催も危ぶまれる状況でしたが、このたび会場のご厚意により、感染対策を施すことによって現地開催が可能になりました。
第3回『精神医療に棲まう“幽霊”はどこにいく?~医療人類学と能楽から“幽霊”を語る~』を、大阪天神橋の能楽施設であります朝暘会館にて開催いたします。京都大学名誉教授の皆藤章先生をゲストにお迎えし、今後の臨床現場における“幽霊”の生き場所について 心理臨床学/医療人類学の視点から語り合います。 そして今回は、幽霊との関わりが主題として多く登場する能楽の世界から、最近では国立能楽堂でも活躍されております若手の観世流シテ方能楽師である青木健一先生をお呼びしました。 「敦盛」という能曲を、 実際にパフォーマンスしていただきます。 三人による対談も予定しています。
上記のようなコロナ禍の制約がありますので、限定30名での参加開催となります。したがって、当初の予定よりも延長させていただきます。〆切3月24日(木)まで延長。
当日は、ZOOMにての視聴も可能となっていますので、現地参加、もしくはZOOM視聴か申し出くださいますと幸いです。なお、このイベントは臨床心理士の資格ポイント申請をする予定です。
特別講師紹介
皆藤 章 先生(奈良県立医科大学特任教授/京都大学名誉教授)
青木 健一 先生(観世流シテ方能楽師)
イベント概要
日時 : 2022年3月26日(SAT) 13:00 – 18:00
会場 : 朝陽会館 (大阪市北区天神橋)
オンライン(zoom)
参加費 : 5,000円
対象 : 臨床心理士・公認心理師、心理学を学ぶ学生、精神科医療に携わる方
申込〆切 : 3月12日(SAT)
当日のタイムスケジュール予定
13:00- 開催のあいさつ
13:10-14:10 ;坂井新先生
『精神医療に棲まう“幽霊”と能楽について~心理臨床の視座から~』(2回講演のまとめも兼ねて)
14:15-15:15;坂井新先生
『グループホームにおける事例の提示』
15:15-15:45;皆藤章先生
『事例へのコメントなど』
15:45-16:00 休憩
16:00-16:30;青木健一先生
『敦盛』の能楽パフォーマンス
16:30-17:30 皆藤先生、青木先生、坂井先生の三者対談
17:30-18:00 質疑応答